科学的な実験や統計学的な試験によって、根拠を求める西洋医療。
そんな欧米で、果物や野菜という食材について数々の知見が得られています。
今回は、ニンジンに秘められたチカラをシリーズでお届けします。
そのままだと食べにくいという方も、順造選の厳選したにんじんで作った
ニンジンジュースならきっと美味しく頂けるはずです。
ニンジン宣言が健康体をつくる
ソーシャルメディアを特徴づける「衆人環視
(しゅうじんかんし)」の機能。大勢の人が周りをとりまいて見ている、という意味です。
ソーシャルメディアへの発信者が衆人環視の的
(まと)になることで、ときに「できていない自分」は激励され、ときに「できている自分」は賞賛されます。そして、気持ちは鼓舞され、より前進するという理解です。たとえば、フェイスブックの利用者なら、自分の発言や行動に「いいね!」や「シェアします」をもらい、いつしか友だちに支えられている自分がいることに気づくことでしょう。
健康の維持・増進を目的とするヘルスプロモーションでは、ソーシャルメディアがとても有効に機能すると考えられます。これまで、保健衛生の専門家らによってヘルスプロモーションには「健康宣言」が大切ということが言われ続けてきました。論文などでも、その対象者に健康宣言してもらうタイミングについて触れているほどです。
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太陽と大地が育てたニンジン
私たち多くの日本人は、東洋・西洋の両方の良さを知り、それを尊び、それぞれの価値を享受しています。
文化に東洋文化と西洋文化があるように、医療には東洋医学と西洋医学があり、食べ物にも東洋と西洋の風味があります。
果物、野菜など農作物の生産者は、気候と土壌にこだわります。気候と土壌の条件を最大限に生かして「風味」を育てるのです。同じ品種のニンジンでも、日本の土壌からは和風なニンジンが育ち、同じ島国のニュージーランドなら洋風なニンジンが育ちます。
これは、どういうことでしょうか? 理由を探ってみましょう。
ニュージーランドは、日照時間が長く、さらに「一日のなかに四季がある」と言われるほどに昼間と夜間の気温の寒暖差が激しいのが特徴です。また、ニュージーランドの土壌の多くは、火山灰質で水はけが良く、ミネラル分、特に鉄分の含有量が豊富。こんな気候と土壌の条件を最大限に生かしてできたのが、高い糖度と濃縮された風味をもつ農作物です。ニンジンもその一つ。ニュージーランドの土と太陽の匂いがするニンジンが育ちます。
一方、日本は「一年を通して四季がある」という国です。日照時間も、気温の寒暖差も数カ月といった期間を経て刻一刻とゆっくり変化していきます。ゆえに、農作物にも「旬」があります。台地と平野で異なる土壌も特徴です。品種改良により均一化されてきているものの、日本には日本なりの風味漂うニンジンが育つのです。
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ニンジンでColorful Life
厚生労働省は、生活習慣を賢く見直しましょうと提案しています。その一つの大きなテーマが「適切な食生活」。注目されるのがバランスのとれた食習慣、とくに野菜1日350グラムの推奨です。
ざるに山盛りの野菜を置いて、「さあ、350グラムをお食べ」となると抵抗ありますが、生野菜でなければ、そんなにかさはありません。温める、煮込む、きざむ、すりつぶすなど、料理の工夫はいくらでもあります。
厚生労働省が行なった調査研究によると、野菜1日350グラムを実行できている人は国民の10%に留まり、多くは「意識しているが続かない人」、つまり"わかっちゃいるけれど、できていない人たち"。その数は全体の55%、実に二人に一人という結果でした。
そんな"わかっちゃいるけれど、できていない人たち"の生活を、さらに詳細にインタビューした調査では、1日250グラムまでの野菜摂取ができていることがわかりました。つまり、足りないのはあとわずか100グラム。もちろん、さらに"わかってもいない人たち"となると、もっと野菜は足りません。
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ニンジンで朝活をはじめよう!
ニンジンは、根の部分を食べる野菜「根菜」のひとつです。根菜の多くは白色、あるいは皮をむいた中身が白色となっていますが、ニンジンは珍しく全体が濃い色をしています。
これはカロテンの色(
シリーズその1「カロテンって何モノだ?」参照)。一説には、カロテン(carotene, キャロティーン)は英語のキャロット(carrot)に由来しているとか。
つまり「ニンジン」=「カロテンの根菜」を意味しています。
そんなニンジンをいつ食べると、カラダにいいのでしょうか?
ニンジンに含まれる栄養成分カロテンは油に溶けやすい脂溶性の物質なので、油で揚げたり炒めたりすることで、カロテンはより体内に吸収されやすくなります。たしかにニンジンには、油を通したメニューが多いように感じます。
でも、これはどちらかというと夜向きのメニュー。
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ニンジンって、とってもスイーツ!
およそ7割の子どもに、野菜の好き嫌いがあるようです。
「好きな野菜」は、甘味があってお菓子やおやつにもなるもの。コーンやポテトなどです。「嫌いな野菜」は、苦味や香りが強いもの。たとえば、ピーマンやしいたけ。
子どもは味覚経験が少ないため、本能的に好まれない苦味に対しては、不快と感じることになります。また、歯が発達途中の子どもにとっては、固い食感も嫌いな理由になったりします。
ほのかに自然の土臭さがあって、やや固めな食感のニンジンは、子どもたちの嫌いな野菜の方にランクインされてしまうのもうなずけます。
でも、味覚経験を積み、健康や美容などについて自分で考えるような年ごろになり、野菜のもつ自然の香りや苦味成分が健康・美容意識とより密接に結びつくようになると、
野菜はどんどん身近なものになっていきます。大人では、野菜の好き嫌いは約3割。特定の国の独特のハーブ野菜が苦手という人を残すくらいです。
ニンジンは、「嫌いな野菜」のランク外で、「好きな野菜」の方にランクインされます。それは、「ニンジンってスイートな野菜!」というのを知ることになるからです。
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カロテンって何モノだ?
ニンジンの色は?と聞かれれば、オレンジ色とか橙(だいだい)色とか答えがちですが、ニンジンに申しわけないから、ニンジン色としておきましょう。そう、あのニンジン色に「カロテン」が豊富に含まれています。
果物や野菜の有用な健康栄養成分は、とくに色の濃い皮の部分に集まっていると言われます。でも、皮をむいても、むいてもニンジン色のニンジンは、全身が健康体みたいなもの。ヤル気を出してもらうために、「ニンジン(金品)ぶら下げておけばいい」と表現されるくらい、元気の素を見事に引き出してくれるテクニシャンです。
ところで、このカロテンって何モノなのでしょうか。
正式にはカロテノイド(carotenoid)という健康栄養成分。
カロテンを摂取し、それが体の中に吸収されるとビタミンAに変身します。つまり、カロテンは天然の食べ物に含まれるビタミンAのことなのです。このカロテンには代表的な2種類があります。1つがα、もう1つがβ。この数式にでてくるような記号、なんだか敬遠したくなりますが、どちらもビタミンAの仕込み前の姿。このαカロテン、βカロテンの両方が、ニンジンには豊富に入っているのです。βカロテンはともかく、αカロテンまでも含む市販サプリメントは、なかなか見掛けません。だからこそ、サプリメントに頼るのではなく、毎日のニンジンから摂取することをオススメします。
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