• HOME
  • ニンジンワールド
  • ニンジンのチカラ
  • 順造選倶楽部
ニンジンのチカラ

プロフィール

学術監修/高橋敦彦氏(たかはし あつひこ)医学博士

学術監修
高橋敦彦氏(たかはし あつひこ)医学博士

  • 聖路加国際病院を経て、駿河台日本大学病院より日本大学医学部総合健診センター医長。
  • 研究テーマに「生活習慣病」「食と健康管理」など。
  • 日本内科学会認定内科専門医、日本総合健診医学会専門医・同評議員ほか。
  • 著書に「生活習慣病と食事療法‐予防から治療まで(共著)」(新興医学出版社)、「一目でわかる内科学(翻訳)」(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、「総合健診ハンドブック(共著)」(中外医薬社)など。

バックナンバー

あなたのカラダのなかで、ニンジンはじょうずに変身します。

科学的な実験や統計学的な試験によって、根拠を求める西洋医療。
そんな欧米で、果物や野菜という食材について数々の知見が得られています。
今回は、ニンジンに秘められたチカラをシリーズでお届けします。
そのままだと食べにくいという方も、順造選の厳選したにんじんで作った
ニンジンジュースならきっと美味しく頂けるはずです。

カロテンって何モノだ?

カロテンって何モノだ?ニンジンの色は?と聞かれれば、オレンジ色とか橙(だいだい)色とか答えがちですが、ニンジンに申しわけないから、ニンジン色としておきましょう。そう、あのニンジン色に「カロテン」が豊富に含まれています。
果物や野菜の有用な健康栄養成分は、とくに色の濃い皮の部分に集まっていると言われます。でも、皮をむいても、むいてもニンジン色のニンジンは、全身が健康体みたいなもの。ヤル気を出してもらうために、「ニンジン(金品)ぶら下げておけばいい」と表現されるくらい、元気の素を見事に引き出してくれるテクニシャンです。

ところで、このカロテンって何モノなのでしょうか。
正式にはカロテノイド(carotenoid)という健康栄養成分。
カロテンを摂取し、それが体の中に吸収されるとビタミンAに変身します。つまり、カロテンは天然の食べ物に含まれるビタミンAのことなのです。このカロテンには代表的な2種類があります。1つがα、もう1つがβ。この数式にでてくるような記号、なんだか敬遠したくなりますが、どちらもビタミンAの仕込み前の姿。このαカロテン、βカロテンの両方が、ニンジンには豊富に入っているのです。βカロテンはともかく、αカロテンまでも含む市販サプリメントは、なかなか見掛けません。だからこそ、サプリメントに頼るのではなく、毎日のニンジンから摂取することをオススメします。
とくにαカロテンは、最近健康長寿の栄養素と期待されています。
アメリカの第3回国民健康栄養調査をもとにした研究結果によると、成人においてαカロテンの血液中濃度が心血管障害(脳卒中・心筋梗塞など)、がんという二大死因の死亡率と関連性があると報告されています*1) 2)。

健康診断で血液検査をした人の14年間にわたる追跡調査(20歳以上の1万5318人を対象)によると、血液中のαカロテン濃度が高い人ほど、心血管障害とがんの死亡リスクが低く、つまり長生きしたということです。この結果について、研究医師たちはαカロテンが細胞のDNAを防御する役割をもっている可能性について説明しています。
美容だけでなく、健康長寿に対する心がけを持っている人に、ニンジンジュースを飲むこと、そして続けることをオススメします。あなたの体に流れ込んだニンジンジュースは、体の中で、ビタミンAへと変身していくのです。

シリーズ第1回は、「カロテンって何モノだ?」から考えるニンジンの健康栄養成分のお話でした。
(文:西根英一)

特記事項

※マルカイの順造選「人参ジュース」には、100mlあたり、αカロテン 1579μgとβカロテン 5766μgが含まれています。

注意事項

※果物や野菜を多く摂取することは、早期死亡リスクの低減に有用であるという国際的な指針に基づきます。今回示した研究結果も、食物から摂取した場合について着目するものです。

参考文献

1) Chaoyang Li, High Alpha-Carotene Levels Associated With Longer Life. Arch Intern Med. (Online), November 23, 2010
2) Chaoyang Li, Serum α-Carotene Concentrations and Risk of Death Among US Adults: The Third National Health and Nutrition Examination Survey Follow-up Study. Arch Intern Med. 2011;171(6):507-515

関連図表

血液中αカロテン濃度別の死亡リスクのグラフ

この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加
ページの上部へ
ご購入はこちら