でも、味覚経験を積み、健康や美容などについて自分で考えるような年ごろになり、野菜のもつ自然の香りや苦味成分が健康・美容意識とより密接に結びつくようになると、 野菜はどんどん身近なものになっていきます。大人では、野菜の好き嫌いは約3割。特定の国の独特のハーブ野菜が苦手という人を残すくらいです。 ニンジンは、「嫌いな野菜」のランク外で、「好きな野菜」の方にランクインされます。それは、「ニンジンってスイートな野菜!」というのを知ることになるからです。
糖や糖度の値は甘みとの相関が高い、という数々の報告があります。代表的な品種のニンジンの糖組成をみてみると、100gあたりショ糖を3.4g含み 、果糖とブドウ糖はショ糖の半分ぐらい。 また、うまみ成分のアミノ酸として、グルタミンが全アミノ酸含量の4割を占めていました 1)。イギリスやノルウェーの研究成果によれば、ニンジンの甘みについては糖が寄与しているものの、 苦味成分や香りによって甘みがマスクされてしまっている(覆い隠されている)と推測されています 2)。 だとすれば、苦味と香りを楽しむことができる味覚経験豊富な、野菜好きな大人にとっては、ニンジンはこのうえない天然スイーツのはずなのです。
「野菜」の健康価値に気づく→「ニンジン」の甘み・うまみを分かる→「天然スイーツ・ニンジン」を味わう、というのが、大人の成長セオリー。 楽しみながら健康になりたい、美味しく美しくなりたいと思っている人は、天然素材のニンジンジュースを飲むこと、そして続けることをおススメします。 そのニンジンジュースをもし「甘い」と感じることができたら、あなたは"わかる大人"の証拠!
シリーズ第2回は、「ニンジンって、とってもスイーツ!」から考える健康習慣の獲得とニンジンジュースのお話でした。
(文:西根英一)