ざるに山盛りの野菜を置いて、「さあ、350グラムをお食べ」となると抵抗ありますが、生野菜でなければ、そんなにかさはありません。温める、煮込む、きざむ、すりつぶすなど、料理の工夫はいくらでもあります。
厚生労働省が行なった調査研究によると、野菜1日350グラムを実行できている人は国民の10%に留まり、多くは「意識しているが続かない人」、つまり"わかっちゃいるけれど、できていない人たち"。その数は全体の55%、実に二人に一人という結果でした。
そんな"わかっちゃいるけれど、できていない人たち"の生活を、さらに詳細にインタビューした調査では、1日250グラムまでの野菜摂取ができていることがわかりました。つまり、足りないのはあとわずか100グラム。もちろん、さらに"わかってもいない人たち"となると、もっと野菜は足りません。
そんなあなたの野菜の摂り方に、ちょっとしたひと工夫。不足しがちな色を集めるという楽しみ方。
「彩りよくバランスよく食べましょう」と、よく言われますが、いざ実践となるとなかなか難しいですね。そこで、「色を集めて摂りましょう」を提案します。こちらの方が簡単だし、楽しいものです。そんなときに必要なのが、ニンジン。この色に代わる野菜はなかなかありません。気がつくと、不足しがちな色だったりします。
ニンジンの色は、栄養成分カロテン(植物由来のビタミンA)の色です。ビタミンAは、皮膚や粘膜を健康的に保つ働きをもち、肌ツヤやハリによく、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高めるのに大切な栄養成分です。
ほらね。
色を集めるのには、確かな理由があります。
そんなあなたへ送る、しあわせになるメッセージ。「色を楽しもう。食事にも、生活にも」。 「あれ、足りないな、あの色」と気づいたときに役立ちます。あなたの身近にニンジンジュースを。しあわせ色の一つに加えてください。 シリーズ第4回は、「ニンジンでColorful Life」、しあわせになるちょい足しレシピのご提案でした。
(文:西根英一)