これはカロテンの色(シリーズその1「カロテンって何モノだ?」参照)。一説には、カロテン(carotene, キャロティーン)は英語のキャロット(carrot)に由来しているとか。 つまり「ニンジン」=「カロテンの根菜」を意味しています。
そんなニンジンをいつ食べると、カラダにいいのでしょうか? ニンジンに含まれる栄養成分カロテンは油に溶けやすい脂溶性の物質なので、油で揚げたり炒めたりすることで、カロテンはより体内に吸収されやすくなります。たしかにニンジンには、油を通したメニューが多いように感じます。 でも、これはどちらかというと夜向きのメニュー。
一般に、「栄養補給は朝がいい」と言われています。朝食の健康効果は、睡眠中に低下していた体温が朝食を摂ることで上げられ、それによって脳を充分に起動させ、日中活動に合わせて臓器や神経を司るスイッチをオンにすることにあります。さらには、その日中活動のパフォーマンスを最大化するために、朝のカロリー補給のほか、栄養補給、水分補給が欠かせないのです。 私たちが寝ている間にも、脳や臓器は働き続け、エネルギーを消費していますし、エネルギーをつくるために必要な栄養素は消耗し、水分は失われています。
そこでおススメしたいのが、"朝のニンジンジュース習慣"。最近流行りの「朝活」(アサカツ)のひとつに加えてみてはいかがですか。朝食時に、あるいは朝ラン、朝練、朝勉の前にニンジンジュースを。朝から日中にかけて徐々に上げていく身体活動に備え、ニンジンジュースで充分なカロテンと水分の補給ができます。
そして、このお話の最後に、大切なお知らせです。
カロテンは植物由来のビタミンA。ビタミンAは、皮膚、口や喉、鼻、胃腸などの粘膜を健康的に保つ働きをもち、肌ツヤや張りによく、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高める大切な栄養成分です。足りていますか、いまのあなたのビタミンA。不調はありませんか、今日のあなたのお肌とお体。
シリーズ第3回は、「ニンジンで朝活をはじめよう!」のご提案でした。
(文:西根英一)