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ニンジンのチカラ

プロフィール

学術監修/高橋敦彦氏(たかはし あつひこ)医学博士

学術監修
高橋敦彦氏(たかはし あつひこ)医学博士

  • 聖路加国際病院を経て、駿河台日本大学病院より日本大学医学部総合健診センター医長。
  • 研究テーマに「生活習慣病」「食と健康管理」など。
  • 日本内科学会認定内科専門医、日本総合健診医学会専門医・同評議員ほか。
  • 著書に「生活習慣病と食事療法‐予防から治療まで(共著)」(新興医学出版社)、「一目でわかる内科学(翻訳)」(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、「総合健診ハンドブック(共著)」(中外医薬社)など。

バックナンバー

あなたのカラダのなかで、ニンジンはじょうずに変身します。

科学的な実験や統計学的な試験によって、根拠を求める西洋医療。
そんな欧米で、果物や野菜という食材について数々の知見が得られています。
今回は、ニンジンに秘められたチカラをシリーズでお届けします。
そのままだと食べにくいという方も、順造選の厳選したにんじんで作った
ニンジンジュースならきっと美味しく頂けるはずです。

ニンジンで朝活をはじめよう!

カロテンって何モノだ?ニンジンは、根の部分を食べる野菜「根菜」のひとつです。根菜の多くは白色、あるいは皮をむいた中身が白色となっていますが、ニンジンは珍しく全体が濃い色をしています。
これはカロテンの色(シリーズその1「カロテンって何モノだ?」参照)。一説には、カロテン(carotene, キャロティーン)は英語のキャロット(carrot)に由来しているとか。 つまり「ニンジン」=「カロテンの根菜」を意味しています。

そんなニンジンをいつ食べると、カラダにいいのでしょうか? ニンジンに含まれる栄養成分カロテンは油に溶けやすい脂溶性の物質なので、油で揚げたり炒めたりすることで、カロテンはより体内に吸収されやすくなります。たしかにニンジンには、油を通したメニューが多いように感じます。 でも、これはどちらかというと夜向きのメニュー。

一般に、「栄養補給は朝がいい」と言われています。朝食の健康効果は、睡眠中に低下していた体温が朝食を摂ることで上げられ、それによって脳を充分に起動させ、日中活動に合わせて臓器や神経を司るスイッチをオンにすることにあります。さらには、その日中活動のパフォーマンスを最大化するために、朝のカロリー補給のほか、栄養補給、水分補給が欠かせないのです。 私たちが寝ている間にも、脳や臓器は働き続け、エネルギーを消費していますし、エネルギーをつくるために必要な栄養素は消耗し、水分は失われています。

そこでおススメしたいのが、"朝のニンジンジュース習慣"。最近流行りの「朝活」(アサカツ)のひとつに加えてみてはいかがですか。朝食時に、あるいは朝ラン、朝練、朝勉の前にニンジンジュースを。朝から日中にかけて徐々に上げていく身体活動に備え、ニンジンジュースで充分なカロテンと水分の補給ができます。

そして、このお話の最後に、大切なお知らせです。
カロテンは植物由来のビタミンA。ビタミンAは、皮膚、口や喉、鼻、胃腸などの粘膜を健康的に保つ働きをもち、肌ツヤや張りによく、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高める大切な栄養成分です。足りていますか、いまのあなたのビタミンA。不調はありませんか、今日のあなたのお肌とお体。
シリーズ第3回は、「ニンジンで朝活をはじめよう!」のご提案でした。
(文:西根英一)

参考文献

1)文部科学省, 生活リズムの確立と朝食

関連図表

血液中αカロテン濃度別の死亡リスクのグラフ

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